真夏の危険地帯12

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「とにかく、確かに、昔のことは一応、落ち着いたにせよ、俺はもう「GENKI」を脱退したんだし、俺は自分の店をこれからも守っていくだけだ」
「んっとに、お前、頑固だな」
 首を横に振りながら将清は笑った。
 三人は一杯ずつ追加オーダーすると、閉店間際までいつものごとくどうでもいいことを語り合い、休みが取れたら元気の店に遊びに行く約束をして、将清と優作は帰って行った。
 爆睡した翌朝は、約束の七時半きっかりに葛城が部屋をノックし、元気を新横浜の駅まで送ってくれた。
 家に辿り着いたのはちょうど十二時半。
「お帰り、元気、早かったのね」
「ああ、ただいま」
 母親におざなりに返事をすると、元気は部屋に上がってそそくさと着替える。
 紀子には午後から開けると言ってあったし、すぐに向かえば十分間に合うだろう。
 寂しかったと甘える愛犬リュウをひとしきり撫でてやってから店に出向くと、元気はドアを開けた。


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