真夏の危険地帯28

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「いい加減にしろよ」
 またぞろ頭痛がするようなことを並べ立てるみっちゃんを元気は睨みつける。
「大体、涼子のあれ、何だよ、詮索したら二度とステージに立たないとか、裏を返せば、また俺にやらせようって魂胆みえみえ」
「あら、ばれちゃった? そういえば今日は紀ちゃんは?」
「友達と旅行。話を逸らすな」
 にやっと笑うみっちゃんはやがて立ち上がり、コーヒー代きっちり350円をカウンターに置いた。
「それより、一つ重要な問題があるんだ。今夜、時間あるか? 豪のやつは仕事でいないんだろ?」
「ああ、いいけど」
 豪はオーストラリアに向かって発ったはずだ。
 朝、車の音で元気が目を覚ました時には既にいなかった。
「どっかいい店連れてけよ」
 客が入ってきたのと入れ替わるように、じゃ、あとで、とみっちゃんは店を出て行った。
 何だよ、重要な問題って。
 またしても頭を悩ませそうな何かに、元気はモヤモヤしたままカウンターを出て、新しい客のオーダーを取りに向かった。


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