そばにいたい13

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「木崎? ああ、あの威勢バッカの大男か……」
「やだ、甲本がしゃべると、まるでヤクザの何とかみたいに聞こえるじゃない、やめてよ、もう。大体、まるで南澤が脛に傷持ってる者の集まりみたいに! 私だって、インフルになんなきゃ、南澤なんか行かなかったんだけどさ」
「……え、都立南澤って、そんなガラ悪い高校なの?」
 ため息まじりに告白する内田に、恐る恐る白石が口を挟む。
「いや、そんなことないよ。俺、南澤に行ってほんとよかったと思ってるし。こんないい仲間に会えただけでも」
「そうそう。何たってこの成瀬とこっちのうさんくせぇ陰の坂本なんか、天下のT大だぜ?」
「ウッソー、マジ、ほんと??」
 一転、白石の目にハートが宿る。
「いやいやさすが、佑人、いいこと言う! 佑人がいなかったら今の俺はないからな。実は同じ学部の女の子にテニスサークル誘われちゃってさ」
 そこへ東山が一大宣言をかます。
「……ガハハハハっ!! なーにがちゃってだ、テニスだ、ガラじゃねぇっての! 東」
 思い切り力が笑い飛ばす。
「だから、今日こんなスカシやがって、何だ、そのサラッとおぼっちゃまみたいな頭! 東っつったら、短ランに反り込みだろうが」
 甲本も今度は東山をかまい始める。
「るせ、そりゃいつの時代のハナシだ、石器時代か?」
「どおりで、ボタンダウンにローファーとか、どしちゃったのとか思ったぜ」
 ニヤニヤと東山を見ながら坂本も参戦する。
「うっせー! 俺はもう、表も裏も陰もいらね! 佑人、今度、ラケットとかウェアとか買うの付き合ってくれ。高校の時ちょっとやってたとか、言っちゃってさ。ついでにまたコーチもよろしく!」
 テーブルに頭がつくくらいに、東山が佑人を拝む。
「いいよ、いつでも」
「てめ、佑人頼みで、女の前でイイカッコしようなんざ、セコいんだよ!」


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