氷花-04

– ACT 1

4

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「何怒ったはんの? ほな、コーヒーおごりますよって、機嫌直してーな、先輩」
「何でお前におごられなあかんね」
「ツレナイこと言わんと、カフェテリアいきまひょ」
 ぐいぐいと千雪の腕を引っぱって佐久間が連れて行ったのは先ごろ新しくできたカフェテリアだ。すばやくちょうど空いたテーブルを見つけると千雪を座らせる。
「お待たせ~」
 やがて佐久間は紙コップのコーヒーと千雪リクエストのカフェオレを両手に、千雪がぶすっと頬杖をついているテーブルに戻ってきた。
「いっつもほら、京助先輩と一緒やと、周り女の子の視線で取り囲まれてるし、込み入った話もでけんし」
「いつでも平気でべらべらしゃべっとるように見えるぞ、お前」
「ははは、いや、ほんまの話、先輩、彼女いてはらへんですやろ?」
 いきなりの質問に千雪は言葉に詰まる。
「それがお前に何か迷惑かけたか?」
「またまたそんな冷たい~、いや、京助先輩には悪いんやけど、この話は千雪先輩だけにってことで、明日の土曜の夜、合コン行きませんか?」
「合コン? 誰が行くか」
 よもやそんな話をしたいがために、コーヒーをおごられたとは思いもよらなかった千雪は、一刀両断に返す。
「そんな、もちょと考えてみてくださいよ。あと十日でクリスマス・イブでっせ? クリスマスいえば、恋人同士で過ごすのんがお約束ですがな。はよ相手見つけな、間に合いまへんわ」
「俺はあいにくクリスチャンと違うし、大体がイブを恋人同士で過ごすやなんて、誰が決めてん。何も関係あれへんわ」


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