小草生月某日-16

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 テーブルの隅にはラッピングされたチョコレートが置いてあった。
「これは、江美ちゃんや菊ちゃんらが、正月の礼やて、お前こそ仰山もろとるやろ!」
「俺のはそのまま実家のせつばあさんに送られるんだ。何、お前、妬いてる?」
 京助はニヤニヤ笑う。
「誰がや!」
「ウソついてもわかるんだよ、名探偵」
「仕方ないから弁当のお返しにコンビニでチョコレート買うたるわ」
 京助はニヤつきながら空になった器をシンクへ持っていく。
「片付けは俺がやるから」
「何だ、さっきから、珍しいこと言ってんなよ」
 手早く器を洗って片付けると、京助はまた千雪のグラスにワインを注ぐ。
「そうかて……京助かて忙しいのに、俺の世話まで」
「ばあか、俺の唯一の息抜きがお前の世話なんだ。取り上げんなよ」
 京助は笑みを浮かべて千雪を見おろした。
「それに何もただで世話してるわけじゃないしな」
 不意打ちに京助は素早く千雪の唇をふさぐ。
「……! ちょ、苦しいわ! 何や人がせっかく感謝してたのに!」
「まあ、ほろ酔いくらいの千雪ちゃんが一番食べごろ?」
 と言うが早いか千雪の腕を掴んでベッドに直行する。
「な………! こら、京助!」
 京助はベッドに転がした千雪の上にのしかかり、ジタバタする手足を押さえながら千雪の顎を掴み、ゆっくりと口づける。


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