みんな、はっぴぃ!19

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 喜んで直子は藤堂に抱きつく。
「よかったねー、直ちゃん。ほら、もう一つ、探さないと」
 ニコニコと藤堂は直子を急かす。
 直子はさやかの友人、パスカルの隠したポーチを見つけてまた喜んだ。
 悦子や高津ら、アーティストのプレゼントはまた、みんなの興味を引いた。
 染料でペインティングを施した和風のバッグはもう一人のフランス人、ジルが見つけてとても喜んでいる。
 高津の細工した銀のリングを見つけたのはさやかだ。
「いいわねー、これ。一点ものよねーー」
 悠の番になったときのことだ。
 悠がディズニーランドのチケットを見つけたのに、また元に戻したのを、藤堂は何気に見ていた。
 そんなに気を遣わなくてもいいのに。
 とは思うものの、それが悠らしいところだ、と益々悠が可愛くなる。
 悠が隣の部屋で見つけたのは浩輔がラッピングした小林のマフラーだ。
 袋からあさぎ色のマフラーを取り出すと、そばにいたさやかが、「あら、可愛い。悠ちゃん、その色よく似合うわよ」と言う。
 以前、さやかにもさんざんからかわれたので、またぶすっとした顔で袋に戻す。
「どなたのプレゼント?」
 さやかがみんなを見回す。
「あ、俺…です」
 小林は言いにくそうに答えた。
 身に着けていたものを即席にプレゼントにしたことがちょっと心苦しいのだ。
 しかも、その小林を悠がジロっと睨みつける。
「え……」
 よほどいやだったのだろうか、と小林は申し訳なく思うが、すぐ悠は目をそらし、壁際に腰を降ろしてしまう。
 ディズニーランドのチケットを見つけたのは啓子だ。
「え、でもいいんですかぁ?」
「いいに決まってるだろ」
 あらかた見つかってしまい、最後から二番目のくじを引いた文世は、直子と一緒にきた元気な女の子だ。
「ええ、わからないーーー!」
 右往左往している彼女に、「右だ、右」「あ、上だって、もちょっと」などとからかうんだか教えるんだかわからない男どもの声がかかる。
 ようやくゲットしたのは、藤堂が用意した携帯モバイルパッドだ。
 やがてくじで最後を引いた小林の番になった。
 ほとんど見つかっているわけだから、どこを探せばいいか、とあたりを見回しながらしばし考える。
「みなさんが探していないところ、やね」


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