春の夢 17

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 アレクセイは部屋に入るとそのままロジァをベッドルームに引きずっていき、ロジァに考える間も与えない。
そしてアレクセイはすぐにロジァに手を伸ばした。
 避けようのない腕、唇。
 アレクセイにこの時涙を見せたことで、ロジァはアレクセイに最大の弱みを握られた気がしていた。
 アレクセイに与えられる官能の渦に巻き込まれ、ロジァの精神は乱れた。
乱れていろんな思いをさらにかき回される。突き放そうとして突き放せないアレクセイの手。
認めたくないと抵抗する思い。
ロジァの身体に戦慄が走る。力が抜ける。
甘ったるい欲情が彼の身体全てを満たしていく。
アレクセイの吐息がロジァの耳をくすぐる。
アレクセイの肢体がロジァに絡み付く。
ロジァは身を捩らせながら、アレクセイの髪をかき乱した。
 ―――ナンデコンナヤツスキニナッチマッタンダ
 自分はこんなにも焦がれているのに、アレクセイはどうせ食後のデザートくらいの感覚で自分を誘うのだろう、ロジァは思う。
 ―――ソリャデザートダッテタマニハクイタクモナルサ
 アレクセイは巧みにロジァの熱い身体を操る。
 意識が暗闇に落ちる刹那、ロジァの脳裏をかすめた叫び。
 ―――イッソノコト、オレヲコロシテシマエヨ


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