春の夢 33

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 そんなアレクセイを見て、ある時、ミレイユがその肩を叩いた。
「何か、元気なくない?」
 二人はその夜、メンバーの大人たち行きつけのバーに寄った。
「反対されてるの。パリのパパとママに。猛反対」
 ミレイユが口を切った。
「マイケルのこと?」
「そう。彼が黒人だからって」
「で、君はどうするんだ?」
「私は反対されたって動かないわよ。そりゃ、祝福されたいけど、できればね。ただ、マイケルが…」
 ミレイユは口ごもる。
「マイケルが何だって?」
「両親に話したって言ったら、反対されただろって。結婚は無理だって言うのよ。私は反対されても結婚したいって言ったのに…彼は少しお互い考えてみようって…それからマイケルとぎくしゃくしてる」
 アレクセイはフウッと息をついた。
 大きな問題を抱えた同僚に同情した。
「でも、私は彼じゃなきゃ嫌なの」
 ミレイユは涙を見せた。
 彼女をなだめ、彼女が落ち着いた頃、アレクセイはポツリと言った。
「恋愛には問題がつきもんさ。結婚となるとさらにね」


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