春の夢 40

back  next  top  Novels


 さり気なくケンが提案した。
「そうよ!! 言って!! マイケル! どういうことなのか!」
 泣き喚かんばかりのミレイユに、ロジァは仕方がないと皆を振り返った。
「わかりました。じゃ、裁判ですか? どちらが有罪か決めれば気がすむんですか?」
「ふざけないで!! ロジァ」
 意外にも常に静かなカテリーナが、しかもロジァに怒鳴りつけたので、他のみんなは少し驚いた。
「じゃ、マイケル、どういう理由でアレクセイを殴ったのか、話して下さい」
「俺が悪いんですから、俺が辞めます」
 マイケルはただそう言い張るばかりだ。
「代わりを見つけるのに苦労するんですよ、コマンドは。俺も簡単に辞められなかったんですから」
「俺が話してやるよ」
 アレクセイがそこへ口を挟む。
「あなたに聞いてません」
 ロジァは冷ややかに言い、またマイケルに向う。
「とにかく、話してくれませんか?」
「話すことはない。プライベートですから」
 断固として聞かないマイケルに、ロジァは訊ねた。
「プライベートなら、どうしてここに持ち込んだんです?」
 マイケルは返す言葉がない。
「持ち込んだからには、話して下さい」
 もう一度ロジァが聞いた。
 しかし、マイケルが言いよどんでいるところへアレクセイが言った。
「要するに、三角関係ってやつだよ。俺が無理やりミレイユに手を出したんで、マイケルが殴ったってわけ」
「嘘よ! アレクセイは何もしてないわよ」


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ