春の夢 42

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 ミレイユはマイケルに言い返す。
「うっせーんだよ!! てめーら!!」
 ついいらついたロジァはそう怒鳴っていた。
 怒鳴ってしまってから、はっとする。
 一瞬静まり返った空気。
 全員の視線が今度はロジァに集中した。
 しまったと思った時はもう遅い。
「だから…クソ…」
 言いかけてロジァは頭を掻いた。
 ボロを出すまいと、結構うまくやってきた。
 もし、自分が街のチンピラのリーダーだなどと知れるとまずいことになるかも知れない。
 メンバーも完璧に優等生のボスだからこそ、納得している筈だと思う。
 当初は、自分に少しでも非がないような完璧さでうまく立ち回り、スターリングに何も言わせずに、とっととコマンドなどやめてやる、と思っていた。
 ところが最近はその逆で、コマンドをやめたくないために、ボロを出すまいとしていたのだ。
 しかしだ、こうなってしまったからにはもういい、どうともなれだ、とロジァは開き直った。
 もうお断わりだ! 今度こそ、おサラバしてやる!!
「そんなに辞めたきゃ辞めるがいいや! どいつもこいつも、俺のことガキだと思いやがって、ガタガタ騒ぐんじゃねーんだよ、いい大人がヨ!!」


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