春の夢 64

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 振り返ったケンをポールはいきなりベッドに押し倒した。
「ちょ…何」
 ケンは慌てて抵抗する。
「ちょうどオンナ、欲しかったんだが、坊やでもいいかと思って…」
 ポールはケンをぐいぐいベッドに沈める。
「ロジァ、探してるんだって! 離せよ」
「抵抗されるとますますソソるよな」
「やめろって…」
 少ししてドアが開いた。
「おい、ポール…」
 入ってきたのはずぶぬれでタオル一枚腰に巻いただけのロジァだった。
「てめ、何やってんだ!!」
「ロジァ!! やっぱりいたのか。約束だぜ」
「ケン…」
 ロジァは約束を忘れたわけではなかった。
 だが、天の邪鬼がすっぽかしたい気にさせたのだ。
「あんたもバッカだな…ポールは男も好きなんだぜ? ノコノコこんなとこまで来るからだ…」
 ポールは尚もケンを放そうとしない。
 どころか彼のシャツをはだけ、そこに顔を埋めてくる。
「おもしれーみものだな」
 ロジァがニヤリと笑う。


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