春の夢 78

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 思い切りのいい皮肉に、皆がロジァを見る。
「そうだな、ボスとしちゃ、目障りなのが消え損ねたからな」
 アレクセイの皮肉の応酬にロジァは胸を切なくする。
 あの時、本当にアレクセイが死んだと思って、息が止まりそうだったのだ。
 第一、壊れるかもしれないようなエンジンを使って自分から危険に挑戦するなんて、バカ野郎のすることだ。
 そこまでバカとは思ってもいなかった。
 ロジァは唇を噛む。
 ああ、もう知るもんか。
 勝手にくたばるがいいや。
 リコの奴みたいに……!!
 

 
 どうしようか……
 アレクセイはグラスを傾けながら考える。
 どうしたらいい?
 アレクセイはフウッと息を吐いた。
 放り出したくはない。
 放り出したくはない、が、またひどく拒否されるのが辛い。
 だからといって、結局死に損ねてしまったし、ここから逃げ出すこともできないでいる。
 どうしたらいい?
 アレクセイはもう一度誰にともなく呟いた。
 忍びやかに夜が彼の心を包む。
 窓から見える世界は一面の光の渦。
 暖かく、冷たい、そんな矛盾を含んでいる。


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