春の夢 99

back  next  top  Novels


 ベッカーはにこりともせずに言い切った。
「つまり……どういう…関係かも?」
「もちろん」
 はっきり肯定されて、アレクセイは考えた。
「それを知っているのは…あんたと、あんたの部下と、他には?」
「私とヒューだけだ」
「それを…報告したんじゃないのか? つまり、エッシャーとか…その、局長とかに?」
 さらに聞きたかったことをアレクセイは並べ立てた。
「そこまでする必要はない」
 ベッカーは断言した。
「そっか……つまり、局長はやはり知らないんだな。これから…報告する気はあるか?」
「する必要はないと言ったはずだ!!」
 ついにベッカーは語気を荒げた。
「ハハ……あんた、絶対いい奴だと前から思ってたぜ!! 安心しな。プライベートは俺がロジァを守ってやるから。これからもよろしくな!!」
 そう言ったと思うと、いきなりアレクセイはベッカーの頬にキスした。
「な……っっっ!!」
 ベッカーはアレクセイが出ていったドアを睨みつけ、火を噴きそうに真っ赤になって怒った。


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ