ひまわり 17

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 興味を持つことすらできなかった。
 実は少なからず自分に興味を持たせてくれる相手に会えることを期待していた優作としてはがっかりだった。
 ところが、さっきの電話で将清には、しばらく付き合ってみる、なんてことをつい口にしてしまった。
 大嘘だよな。
 優作は一人で笑った。
 常に対抗意識を燃やしている相手、将清には不様なことは言えない。
 
 
 
 
 翌日、会社で将清と顔を合わせたが、優作は努めていつもと変わりない顔を繕った。
「よう、昼、どこにいく?」
「丸やの定食」
「じゃあ、俺、出先から直接行ってるからな」
 ついでに周りの女の子たちにも眩しい笑顔を振り撒いて、猛暑続きというのにスーツも爽やかそうに将清はエレベーターの入り口で手を振った。
 いつもと変わりない雰囲気で一緒に昼を食べた。
 そのうち、部署が違うにもかかわらず二人はよく顔を合わせていた筈なのに、すれ違うことが多くなった。


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