真夜中の恋人119

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 今ならまたダチでいられるやろ。
 これ以上、好きになってたら、また、つろなる。
 別れるとき、つろなる。
 卒業した時はそんなこと思いもよらんかった。
 当然、そのうちに会えるて……
 けど、あの時、金沢へバイクで行った時、そんなんもうないんやて
 わかっとったんや、あいつは。俺の気持ちを。
 せやから、離れてった。
 考えてもみ、もし仮に、俺ら好き合うたとして、世間ではそんなん通用せえへんわ。
 少なくとも、やさかのおっちゃんらを悲しませるようなことはでけん。
 男の俺とどうなるいうんや。
 先はわかっとったことなんや。
 それでも、あんなつらいのんはもういやや……
 京助みたいなタラシ、今のうちに別れといて正解や。
 のめり込んでから、別れるとか、ごめんや………
 気づくと夜景の明かりがぼんやりぼやけている。
 え………
 はたと頬に触れると濡れているのがわかった。
 知らず知らずのうちに泣いていたことを知って、千雪は慌てて手の甲で拭う。
 目を閉じるといつの間にか意識は遠くへと去り、次第に眠りに引き込まれていった。


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