真夜中の恋人128

back  next  top  Novels


 大体、何でこんなスケコマシのことで俺が妬かなあかんね!
 そんな自分が腹立たしくて、逃げ出したくて、さよならしようとして、結局捕まるやなんて、自分のドン臭さ加減が、また腹立たしい。
「……苦し……わ! アホ!」
 京助はようやく唇を離し、だが逃れようとする千雪に今度は足を絡めて動きを阻む。
「天にも昇るってこのことだな?」
「……え、アホ、いくら何でももうアカンで、京………」
 そんな抗議など聞く耳をもたず、ガバッと体勢を変えて京助は千雪をベッドに押し付けた。
「せっかくロマンチックな夜じゃねぇか……まだ、明るくなるには時間があるって」
 強烈な男の色も顕な眼差しで京助は千雪をそこに縫いとめる。
 魅入られたようにぞくりと、千雪の背中が震えた。


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ