真夜中の恋人2

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 研二が別れ際、京助にしっかり釘を指したことなど、京助は千雪に話すつもりなど微塵もない。

「けど、俺はいざとなったら、何もかも捨てる覚悟はとうにありますよって」

 もし、そんな研二の心を千雪が知ったらという焦燥感が京助を駆り立てるのだ。
 本当は自分の部屋に千雪をつれてきたいのは山々だが、千雪は頑として首を縦に振らない。
 結局のところ、ついつい必要以上に千雪にべったりになってしまうのを、京助はどうすることもできなかった。


 ようやく手に入れたその眠りを妨げられたのは、カーテンが開けられ、一気に日差しが部屋の中に降り注いだからだ。
 緑に囲まれた七階建てのマンションの六、七階に京助は住んでいる。
 入り口は六階、広いリビングと書斎、キッチン、バスルームがあり、メゾネット式で階段を上がるとバスルーム付きの寝室が大小二つとテラスがある。


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