真夜中の恋人29

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 ようやく人心地ついた気がする。
「明日、調べてみるか」
 フウと息をついた時、チャイムが鳴った。
「俺だ、開けろ」
 無視したところで、勝手に鍵を開けて入るのが関の山だ。
 仕方なく、千雪はドアを開けた。
 ドアが閉まるかしまらないかのうちに、京助は千雪に覆いかぶさってきた。
「おい、酔うてんのか?」
「誰が、酔ってるもんか。千雪ちゃん、いい匂いがする」
「アホか! こら、やめ………お前は酒臭いぞ!」
 絡み付いてくる京助を押し戻そうとするが、酔っ払いは酒臭い息を吹きかけながら、千雪の唇を奪い、あちこちにキスしまくる。
「うわ、きょ………」
 果てはそのままキッチンの床に千雪ごと倒れこむ。
 おまけに千雪の上に馬乗りになったままズボンを脱ぎ始めた京助に、千雪は焦って身体を引こうとするが、大きな男が思いきり体重をかけているため身動きが取れない。
「冗談やないで! 昨日の今日で!」
「うるせぇ! やらせろ!」


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