真夜中の恋人49

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 一呼吸おいて、速水は続けた。
「いくらでも女がより取り見取りだろう? ゲイってわけじゃないんだ。何も坊やなんか選ばなくてもいいだろ? いったいどこで知り合った? ニューヨークあたりでもよくいるが、あの手合いは絶対援助目的だぜ? お前の素性知ってるんだろ?」
 何も答えない京助に、速水は眉をひそめる。
「いや、ここのところ、お前、すっかりマスコミに好かれているらしいからな。わかってて近づいてきたに違いない。モデルか何かか? それともただの学生とか? まあ、ちょっとないくらいの美形だからな。女もだが男もほっとかなかっただろ、きっと。ありゃ、結構したたかなのかもしれないぜ?」
 その時、不意に研二を思い出した。
 いや、確かに男でもほっとかなかったかもしれない。ひょっとしてもしあの弁慶がいなければ………。
 じゃあ、何で手放したんだよ!
 いや、もう遅いぜ、研二。遅いんだよ。
「お前、まさか、高校生に手出したんじゃないだろうな?」
 京助はフンと鼻で笑う。
「バカ、あり得ねぇよ。お前の気持ちはありがたいが、全くお前の心配するようなことはない。克也、俺は決めたんだ。あいつと生きていく」
「おい、京助!」
 さすがにここまで断言されると、速水は驚きを隠せない。
「俺が男に走ったことが気に入らないってのなら、いつでも絶交してくれてかまわねぇぜ? 俺は」


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