真夜中の恋人61

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    Act 6

 明け方ようやく部屋に戻り、ちょっと仮眠した程度でシャワーを浴びて着替え、研究室に戻ってきた京助は、さすがに疲労困憊状態だった。
 自販機で買ってきた栄養ドリンクを一気飲みして自分のデスクに足をかけ、椅子にもたれて腕組みをしたまま目を閉じていると、牧村らがやってきた。
「おはよう。夕べはゴメンね、急にお願いしちゃって」
 研究室のメンバーは二人一組でシフトを組み、司法解剖等に当たることにしている。
 昨夜は順番でいくと牧村が入ることになっていたのだが、埼玉の実家で法事があったため、一昨日から何かあったらと頼まれていたのだ。
「次はお願いしますよ。あと、昼まで寝かせて下さい」
「明け方までかかったって? いいよ、自宅戻ってても。何かあったら知らせるから」
 京助は立ち上がり、「じゃ、ベンチで寝てるんで、いつでも携帯鳴らしてください」と研究室を出た。
 外は五月晴れ、気持ちのいい朝だが、気温が割りと上がっている。
 京助はカフェテリアの近くの木陰にちょうどいいベンチを見つけ、手にしていた専門雑誌を丸めて枕にして横になった。
 授業終了のチャイム、傍を通り過ぎる足音、女子大生のクスクス笑う声などが耳に届いていたが、そのうち本気で眠ってしまったらしい。
「おい、京助」


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