真夜中の恋人98

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 速水の妙な言い回しに京助は眉をひそめた。
「だから何だってんだ?」
「名探偵とお前ができてるなんざ、誰が思うよ? いつからだ?」
 京助は舌打ちした。
「あのやろう、俺にはしゃべったら終わりにするとか何とか言いながら、まさかお前に話したのか?」
「徹底的に嫌って軽蔑して下さってるんだ、名探偵が俺になんか話すわけないだろう? 桐島のことで頭にきて、前にあのガキが出てきたプロダクションにいったら、そこへこないだの刑事がやってきて、千雪くん、来てくれとかって連れ去ったわけだ」
「何だそりゃ? あのトンチキ頭のデカやろう!」
 苛ついて京助は渋谷を罵った。
「問題はそこじゃないだろう?」
 京助はフン、と鼻で笑う。
「ああ、わかったらもう俺らの邪魔はするな。何かあるたびに、千雪のヤツ、別れる切れるで、携帯は切るしもう会わないとくる。ったく、冗談じゃねぇ、もうとっととアメリカへ帰れよ」
「そうじゃないだろ? この先どうするつもりだ?」
「今度は、たかが探偵小説書きに、お前は騙されてるんだってか?」
「はあ?」
「お前に話すって言ったら、千雪のやつが言ってたんだよ。援交のガキに騙されてるだとか、案外お前、俗っぽすぎるぞ。想像力貧困じゃねぇのか? 心理学者のくせに」


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