お正月7

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 京助は物事を分析はするが何かを作る人間ではないから、美沙の時もそういう面に惹かれたのだ。
 京都に住んでいたのは半年ばかりだが、思い起こせばあらゆる面から様々な知識や造詣を深めることができた時間だったのだ。
 こうしてまた亡き恩師の家に足を踏み入れることがあろうとは思わなかったが、お蔭で当時のことをわだかまりなく口にすることができた。
 どうやら思いの丈は違うとしても、京助はこの先ずっと千雪の傍らにいると決めていた。
 千雪はキッチンで湯を沸かしているフットワークの軽い男を見てまた笑い、ふと、確かに新幹線は二人でよかったななどと思い出していた。
 たかだか二時間弱の旅だが、弁当を広げながら、今日は富士山がきれいじゃないかなどと他愛無い会話をするのもまた楽しいものだと。
 俺も歳くうたんやな……
 少し喉を潤してまったり落ち着いたあと、二人は食材を買い出しに出かけた。
 大型スーパーまで歩いたのだが、やはり人通りが多い。
 それに寒い。
 マフラーをしっかり巻いていても冷たい風がまともに吹きつけて、千雪は首を竦める。
「大丈夫か? 軟弱だな」
「うるさいわ、ただ寒いだけやし」
 スーパーに入っても、生鮮食料品売り場はまた寒い。
「どっか、あったかそうなところに行ってていいぞ」
「やから、平気やて」
「明日、何人来るって?」
「うーん、春に集まった連中プラス二、三人てとこやろ」


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