かぜをいたみ 22

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「まーな、こうみえても、昔はちっとは関西で名を轟かせたこともあるんや。ハマでもそこそこナラシとったしな」
「なるほど、名探偵は恐持てのボディガードには不自由しねーってわけだ? いつかのあのコエーニイチャンといい、そんであのイバリマクリのダテ男に、中山会がバックのここの社長、そんでゾクのあんただ」
「言うとくけど、工藤さんと中山会は何の関係もあれへんで」
 千雪はきっぱり言い放つ。
「コエーニーチャンてなあ、ああ、ヤツのことか? そりゃお前、ヤツに睨まれたら、コエーくれーの話やないからな。ま、近づかんが身ぃのためやし」
 流がブツブツ言うのを聞いていた誠はニタニタ笑う。
 すると流が真顔になる。
「あのヤロー、そんなに強ェわけか?」
「まな。高校ん時から、こいつら義経、弁慶言われよって、やつはホンマ弁慶に撤しとるからな」
「誠、また、おかしな話ばっかしいなや」
「ほんまのことやんか。すぐカッときて、後先かまわず動くから手ェがかかるいうんや」
 千雪はムッとする。
「どーせ、俺は気短かの木偶の坊やし」
「なんの、お前は正義の味方、ナントカ剣士っちゅうヤツやろ?」
 誠はそんな千雪の頭をクシャクシャやりながら、よけいからかう。
「また人をアホにしよって!」
 そこへアスカがバーボンの入ったグラスを持ってきて誠に差し出した。
「おおき。そういやしばらく見んうちに、また別嬪に磨きがかかったやんか」
「ミエミエ」
「んで? 千雪とはどこまでいったんや?」
 ニカニカ笑いながら誠は突っ込む。
「あたしがわざわざ部屋のキィナンバーをユキのバースディにしてるってのにさ」
 唇を尖らして豪語するアスカの発言に、また周囲の視線が集中する。
「おい、千雪、お前確か十二月生まれやったな?」
 誠はからかい半分に千雪に詰め寄る。

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