勝手にしやがれ! 15

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「悪いな、今、佐々木さんとこの大掃除なんだよ、また電話する」
 そこで電話はブチっと切れた。
「は??? 佐々木さんとこの、大掃除? 佐々木さんとこ????」
 一体何がどうなって、そうなったのか、良太にはわけがわからなかったが、ひょっとしたらうまくいったのかも知れないことは、沢村の声の調子からも窺える。
「くっそ、あいつ、人を散々心配させといて、勝手にしやがれっての!」
 年が明けて三日には、フィギュアスケート界の妖精、上原由衣と三冠王との対談のあと、沢村と合うことになっている。
 その時きっちり吐かせてやるからな。
 いずれにせよ、この分なら番組の方もうまくいくだろうし。
 やたらと多忙の上、気苦労の絶えなかった師走もようやく明日で終わる。
 新しい年を迎える前に、ふう、と大きくため息をついて、肩の荷を降ろした良太だった。

                             おわり


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