勝手にしやがれ! 7

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「くだらないジョークは置いといて、お前がそんなに一生懸命になってるんだ、彼女に伝わらないわけないだろ?」
「……てめ、いい加減なこと言いやがって、これでいい厄介払いができるとか思ってるんだろ? そうはいかねぇからな。そのうちお前も工藤のオヤジに放り出されたら、俺が拾ってやらなきゃならねぇんだ。ちゃんとわかってるから、安心しろ!」
 ハハハと笑う沢村を呆れた顔で良太は見つめた。
「だぁから、そんなこと考えなくていい!」
「お前を好きなのは変わりはないんだ。……けど、あの人は、ひどく…滅茶苦茶……好きで……」
 沢村の生一本なところは、自分と似通っているところがあって、その思いは本物なのだろうと良太は思う。
「…だったら、こんなとこで飲んだくれて、俺なんか呼び出すより、何で彼女のとこへ行かないんだ?」
「……彼女じゃないって……」
 その時、良太の携帯が鳴った。
「あ、ヤギさん、すみません、……え? ええ、それはそっちの方がいいかと……」
 下柳からの電話で、一瞬仕事の方に頭が切り替わった、その時だ。
「………だから、俺の話なんか聞こうともしてくれねぇんだよ、佐々木さん……」
 まくしたてる下柳の話に混じって聞こえたキーワードに何やら違和感を覚えて、また仕事モードから沢村へと良太の意識が引き戻される。
「…え? 何て言った? 今? あ、いえ、こっちの話で、すぐ戻りますから、はい、大丈夫……だと、思うんですが……」
 良太はボソリと口にした沢村の言葉が気になって、話しながら沢村を見た。
「悪かったな、仕事中、呼び出して。もういいから、行けよ」
 沢村は携帯でまだ話している良太を立ち上がらせ、そのままドアへ良太を引っ張っていく。


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