清風 23

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 涼の言葉をそのままとりたいところだけれど。
「いや、仕事でもしょっちゅう突っかかってくるやついるから、慣れてるし」
「なるほど~。でも前は、千雪に工藤さんも絡んじゃってたから、京兄貴も目の敵にしてたからじゃないのかな?」
「そっか……。やっぱ、工藤さん、千雪さんのこと、今も好きなんだよな…」
 段々良太の言葉にも力がなくなってくる。
「え、まあ、そうかもな。でも工藤さんは大人だし、いろいろいるみたいだからさ。工藤さんとは顔を合せればああだけど、京兄貴、工藤さんのこと、あれで一目も二目も置いてるんだよ」
 爽やかに晴れ渡った空とは対象的に、今にも雨の降りそうに、どんより曇り始めた良太の心には、涼のフォローは何の役にも立たなかった。
 


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