清風 37

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 全然かまってくれないと思ったらこれだからな。一層工藤のエロさがパワーアップした気がする。
「あんた、オヤジ、入りすぎなんだよっ!」
「オヤジだからな」
 思い切り喚く良太に、工藤はしらっと答える。
「食わないのか? ハードに運動したからな。腹が減ってるだろ」
 チラッと顔を上げると、バスローブ姿の工藤は涼しい顔でパンを齧っている。途端に良太の腹の虫が鳴った。
 
 
 
 ワインをゴクゴクと飲み干し、欠食児童のようにローストビーフやチーズにがっついている良太の横で、工藤は新聞を片手に、好きなラム酒をやっている。
 健啖振りもむき出しにあらかた食べ終えて、一息ついた良太は、ようやく大事な問題がまだ解決していないことに思い当たる。
 良太は手の甲で口の辺りをぬぐうと、工藤に真正面から向き直った。
「大体、あんた、きたないよ! 俺のこと体で丸め込もうなんて!」
「へえ、お前は体で丸め込まれるのか?」
 新聞から目を離し、工藤はニヤリと笑う。
「揚げ足、とるなよ!」


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