花の宴 15

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「は?」
 コソっと返したかおりの言葉に、良太は首を傾げる。
「だから、こないだ聞いちゃった、沢村くんに」
「何を?!」
 それこそ何を言ったんだ、沢村は、と良太は沢村を睨みつける。
「良太ちゃーん!」
 俊一や小笠原、肇らといい調子で飲んでいる沢村が手を振る。
「だから、俺が言いたいのは、その、実は肇のことなんだけど」
「いいのよ、あーんな超鈍感男のことは!」
「え、かおりちゃん?」
 かおりは返事をせずに、今度は鈴木や千雪、それに下柳の輪の中に割り込んだ。
 首を傾げる良太は、かおりの台詞が気になった。
「なあ、どないなってんね?」
 アスカをつかまえて聞いたのは、千雪だ。
「何が?」
「あの二人、工藤さんと山内ひとみ」
「どうにも。昔からの悪友みたいよ」
「良太とのことは?」
「知ってるわよ、彼女、良太を可愛がってるし」
「そうか……」
「それより、工藤さんじゃない? 焦ってんの。ふふ、たまにはちょっと焦ってみればいいのよ」


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