好きだから 190

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「あれ、アスカさん、今日何かあったっけ?」
「え、ああ、午前中オフだったから、良太、沢村くんらと忘年会だったのよね? 夕べ」
「ああ、アスカさん気にしてたんだよね、沢村は別にいずれわかることだからって、アスカさん巻き込んで申し訳ないって言ってた。だからアスカさんのせいでどうとかはないから、大丈夫だよ」
良太はリュックをデスクに置くと、またそそくさとドアに向かう。
「すみません、鈴木さん、ちょっと着替えて、猫のようすみてくるんで」
「わかりました。まあ、朝から慌ただしいこと」
鈴木さんはほんわか笑っているが、アスカはちょっと固まっていた。
着替えて? 猫のようす? ってつまり朝帰り? 良太、工藤さんが佳乃さんと出てったから怒って、沢村くんと夕べ………まさか………。
その時、アスカの携帯が鳴った。
「直ちゃん!? それが、実は良太と沢村くんが……」
「え、良太ちゃんと沢村っちが? どうしたの? アスカさん」
「佐々木ちゃんは今、いる?」
「今さっきプラグイン出かけたけど」
「じゃ、ちょっとそっち行っていい?」
「いいけど……」
お出かけですかと尋ねる鈴木さんに返事をするのももどかしく、アスカはオフィスを出た。


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