好きなのに 114

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ACT 9

熟睡していたらしい。
息苦しくて気がついた佐々木は、その理由が自分の上に覆いかぶさってキスしている沢村だとやっと気づいて、腕を突っ張って沢村を押し戻す。
「……ええ加減にせいや…」
「眠り姫はキスで起こさなけりゃ」
「アホか……」
あくまでも能天気な沢村に呆れながら佐々木は身体を起こした。
「何時?」
「昼、十二時くらい」
寝ていたのは三時間くらいだがぐっすり眠っていたのだろう、少しばかり身体が軽くなった気がする。
佐々木はベッドに座って転がっているブーツに足を通す。
その間、沢村はじっと待っている。
「良太ちゃんは?」
「下で待ってる。もう佐々木さんのスキー積み込んだから」


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