好きなのに 48

back  next  top  Novels


 そう、今更や。
 なるようにしかならん。
 幸せな毎日もいつかは終わるものだと、もうわかっている。
 佐々木は無理やり目を閉じたが、浅く落ち着かないまどろみに幾度も寝返りを打った。

 

 翌土曜日は最近にない晴天となった。
 午前中にプラグインで河崎や三浦とCFの打ち合わせをしたのだが、河崎たち二人は佐々木のプランに添ってこのあとオーストラリアへロケハンに飛ぶことになっていた。
「佐々木さんもこれからスキーですか?」
 河崎がデスクで電話をしている時、三浦がたずねてきた。
「あ、ええ」
「今回はスキー参加できるかと思ったんですけどね」
「何か、申し訳ないですね、お二人は仕事なのに」
「いやいや、休める時に休むってのが、うちの方針だし、帰ってきたらちょっと休みもらう予定なんです。もっとも、藤堂さんは休むといったら休むって感じですけどね」
 三浦は笑う。
「休むというより、あの人の場合、無理やり仕事にこじつけたり、前後にスケジュール押し込んだり、得意だから」
「河崎さんはちゃんと休み取ってるんですか?」


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ