好きなのに 58

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 部屋は男女別れ、二人か三人で一部屋を使い、掃除等は自分でやること、食事は基本、夜は京助が作ったり、ケータリングサービスを頼んでいる、朝も京助が作るが、料理に自信のある者のボランティアは歓迎する。
 大がそんなようなことを一通り説明すると、二人はクジを引いた。
「昨日は超有名なレストランのバイキングだったんだよ、デザートのケーキもすんごく美味しかった」
 佐々木の横で直子が言った。
「今日はね、お鍋なんだ。みんなで材料とか用意して、いろんなお鍋あるからね」
「そりゃ、楽しみやな」
「浩輔ちゃんと一緒に京助さんについて買出しに行ったの。すんごくおっきなスーパーがあってねぇ、品揃えも大満足! 直の好きなチーズも見つけちゃった!」
「スーパーカメヤ?」
「あ、そうそう!」
 正月に沢村と軽井沢に来た時に佐々木も立ち寄った大型スーパーだ。
 地元住民も無論だが、高級食材から生鮮食料品まで豊富に揃っているあの店はどうやら別荘族御用達といったところだろう。
 佐々木は土産に持参した日本酒二升と野菜ジュース一ダースを、良太は工藤から持っていけと預かったコニャック二本を大に渡すと、大は礼儀正しく二人に礼を言った。
「酒豪ばっかりみたいだから酒はどれだけあっても足りなさそう。夕食が終わってもお酒とかは、リビングの隅がちょっとしたバーになってて、そこに置いておくので、セルフサービスでどうぞ」


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