笑顔をください 102

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 問い返す志央を見つめ、七海はどうにもしようがないという情けない顔で首を横に振った。
 次には志央の腕を掴んだまま、七海は寝室のベッドに直行する。
「おい、七海!」
 志央をベッドに投げ出し、七海はガクランを脱ぎ捨ててすぐさま覆い被さってくる。
「おい、こら、ちょ…待て」
「今度こそ待てません」
 志央は腕を七海の胸に突っ張る。
「それじゃ、高橋と同じじゃないかっ」
「あたりまえ、犯ったもの勝ちです」
「何で俺が犯られる方なんだ?」
 往生際も悪く、志央は因縁をつける。
「そりゃ…、志央さんなら、誰でも犯りたくなるから」
 にんまりする七海。
「ザけたことをぬかすな!」
「何するかわからないって言ったはずですよ」
 バシバシと、七海の背中を叩いて抗議するが、ケダモノと化している七海はもはや聞く耳を持たない。
「男を挑発すると、どうなるか、よくわかったでしょ」
「俺も男だっ…」
 バスローブ一枚なんて、こいつの前では据え膳状態だった。
 だけどまあ、こうして七海の腕にいるのが異様に心地よいと思ってしまったのだから、仕方ない。
「ああ…っ…ウソッ…七海っ…」


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