笑顔をください 106

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 中にはもう関わりあいたくないという者もあったが、被害者の家族と話し合い、慰謝料を渡し、お互いに事実の公表を避けることを望んだ。
 その他数名も同じく退学となった。
 どういう形にせよ、その先の人生を選択するのは彼ら自身でしかないのだ。
 
 

 

 志央はふと、くしゃくしゃにまるめられて床に落ちていた紙に気づいた。
「何だ、この点数。ひでー、カナダに住んでたんじゃなかったか? お前」
 広げてみると答案用紙だった。
 もちろん、七海のだ。
「わー、見ないでくださいよぉ」
 手をのばす七海から志央は遠ざける。
「お前、こんな点数で、進級できると思っているのか?」
「もう、帰してくださいよ、俺、グラマー、チョー苦手なんですからぁ」
 またひとつ、発見。
 このタコ坊主といると、やっぱ面白いかも。
 そんな風に、これからも何かを発見していこう。
 七海と一緒に。
 

おわり


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