笑顔をください 22

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 感心して志央は頷く。
「だからそんなに育ったのか?」
「へへ…でも俺、小さい頃虚弱体質で、日本の小学校通うことになった時、カナダのダチにハーフとかはイジメられるぞって、さんざん脅かされてたんですけど」
「虚弱体質? よく言うよ」
 志央は笑いながら突っ込む。
「だから、親父が心配して、アイスホッケーやらせられて…」
 この体格はアイスホッケーの所以か。
 身長は194センチあるという。
 俺だって高いほうなのに、見上げるわけだ。
「体重は最近測ってねーけど、100㎏まではいってませんよ」
 デブっては見えないが、アイスホッケーで鍛えられた体格は並じゃない。
「ハーフって、ひょっとして、その茶髪、地毛?」
「はあ。ハーフって言うか、正確にはクォーターなんですけどね。小学校行ってすぐ仲良くなったヤツいて、何だ、イジメなんて嘘じゃん、とか思ってたら…」
 七海は唇を突き出す。
 くるくると表情が変わる。


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