笑顔をください 67

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 救急車が到着する前に、大山、西本と幸也が逃げようとした三人を捕まえた。
 だが何を訊ねても、相変わらずへらへらしているだけで口を割ろうとしない。
 結局三人を放すしかなかった。
「やつらに志央の顔見られなかったろうな」
 ぽつり、と幸也が口にする。
「多分…な。だが、お前はわかっちまったかもな」
 大山が難しい顔を向ける。
「俺はいいさ。だが影の番長さんが生徒会長じゃまずいだろ」
 幸也が志央を見た。
「陵雲学園の華ですからね、城島さんは」
「はねっかえりの華もいいとこだぜ」
 まじめな顔で言う西本に、幸也は苦笑いを返した。
 腕組みをしたまま志央は眉をひそめる。
「何が華だ。とりあえず近藤にはもう一度あたってみるが……」
「情報網はあちこちに張り巡らしてあるんで、何かあったらまたすぐ知らせます」
 西本が言うと、三人は無言で頷いた。
 
 


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