笑顔をください 96

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 チクショー、こいつだったなんて! 何でわからなかったんだろう! さんざんいやらしい目で人のこと見やがって…
 志央の体を執拗に撫で回した手は志央の罵倒などおかまいなく太腿から奥へと入り込む。
「嫌だ! 七海……っ!!」
 志央はありったけの力を振り絞って叫ぶが、逃れる術がない。
「うるさい口だな。そろそろ黙らせてやるよ」
 高橋が合図すると、後ろの男たちが志央の両手のロープをほどく。
 だが、志央が逃れるすきも与えず、三人の男が、高橋に嬲られる志央に好色な色を浮かべた目を向け、へらへら笑いながら、志央の足を押さえつける。
「生徒会長さんはやはり藤原七海がお気に入りなのか…。そんなことを聞くと、余計にひどくしてやりたくなる…」
 高橋は両手で志央の脚を掴んで体を割り込ませる。
「七海! 七海…!!」
 呼んだところでどうしようもないとはわかっている。
 でも、呼ばないではいられない。
 その名前しか、頭の中に浮かばない。
 嫌だ…っ! 詰っていいから、軽蔑してもいいから…、もう一度傍にきて…
 ガチャリとベルトをはずす音が響く。
 怯えて唇を噛む志央に興奮した高橋の荒い息がかかる。
 犯られる…
 志央は覚悟した。
 こんなことなら、七海にやらせてやればよかった…。


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