笑顔をください 97

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 チキショー…、江ノ島、行きたかったな…
 七海と…。
「志央さん!! どこにいるんだ?!」
 空耳か…と思う。
「志央さん!」
 いや、あれは確かに、クラブハウスの外から聞こえてきたのは七海の声だ。
 高橋もはっとして、志央を放す。
「ここだ! 七海ーーっ!!」
 グァシャーーーン!!
 ガラスが砕け散る凄まじい音。
 窓をぶち破って飛び込んできた大きな影。
「志央さん…!」
 七海は瞬時にして事態を悟る。
「こんのぉ………きっさま、俺の志央さんに触るんじゃねー!!」
 あっという間もなく男たちは殴り倒され、高橋は床に沈んだ。
 七海は志央に駆け寄り、思い切り抱きしめた。
「七海…」
 七海の勢いに恐れおののいて、やっと起き上がった男たちはあたふた逃げようとドアから走り出た。
 だが、そこへ幸也や勝浩、それに松永や大山、西本が駆けつけ、逃げようと暴れる男たちを叩きのめして捕まえた。
「志央…!」


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