いつか逢えたら 15

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 顔を上げると青い目がじっと勝浩を見下ろしている。
 この青い目は曲者だ。
 何だか何もかもお見通しという気がする。
「ん、だから、その、俺は、志央さんにチョコレートケーキ作る約束してるんだけど…」
 勝浩はふふ、と笑う。
「いいんじゃない? バレンタインは愛するもの同士が愛を確かめ合う日なんだろ? チョコだのプレゼントだのを小道具にしてさ」
「ん、まあ、そう、なんだけど」
 七海はきっと女の子でなくても、告ってもいいんだから、勝浩もそうすればいいのに、とでも言いたいのだろう。
 そうだな、お前ならきっとそうするよな、七海。
 俺はきっと、そうはしないだろう。
 ケチなプライドだと、お前は言うかもしれないけど。
 

 でも。
 もう少し、見ていたい。一緒の時間を過ごしたい。
 こんなにも想いが強くなっていたなんて、自分でも知らなかったよ。
 あんな、どうしようもない人なのにさ。


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