いつか逢えたら 17

back  next  top  Novels


 だが、昼に生徒会室に行くと、勝浩はまた認識を新たにする。
「確かに、西本の言うとおりかも」
 三年生だからこそ、なのだろう。
 志央と幸也宛のチョコが会議机の上にうず高く積まれている。
「厳正なる審査の結果を報告しなくてはなりませんからね~」
 放課後になると、新聞部員数人を連れた西本が、わざわざ生徒会室まで、志央、幸也、七海、勝浩、各々へのチョコを運び込み、チョコの数を数え始めた。
「志央さん、チョコの数は彼らに任せて、おいしいチョコレートケーキ食べに行きましょうよ」
 真剣に数を数えている新聞部員をよそに、幸也と「昔、バレンタインデーにチョコをくれた女に付き合ってやった」などという不埒な話に興じている志央に、七海が囁く。
「しゃあないな、行ってやるか」
 志央は、「お先に」と、七海と一緒にいそいそ生徒会室を出て行った。
 チョコと格闘している新聞部員の他に残されたのは幸也と勝浩の二人。
「これじゃ、仕事になんないし、我々も帰りますか」
 勝浩は言った。
「だな」
 幸也も志央が帰ってしまったのでは、ここにいても意味がないわけだ。
「鍵はよろしく、新聞部長」


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です