いつか逢えたら 18

back  next  top  Novels


 ドアを閉める時、勝浩が西本に声をかけると、
「ラジャー」
 と返事が返ってきた。
 西本には悪いけど、誰が一番多くても、どうでもいいこと。
 

 
 桜の木の下を初めて二人で歩く。
 気づかれなかったと思うが、一緒に帰ろう、なんて言うのに、本当は心臓バクバクだったのだ。
 勝浩はしばらく息をすることもできず、足音を聞いている。
「ここの桜、春になるとすげーよな。こんだけ大きいの、あんまり見ないな」
「…そうですね」
 幸也に話題を振られて勝浩は空を見上げ、ようやく息を吐く。
「勝浩、どこ受けるの?」
「え?」
「大学。T大受けるのか?」
「まさか、俺はK大あたりで」
「ふうん、十分いけそうなのにな」
「とんでもない」


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です