月で逢おうよ 46

back  next  top  Novels


 にやにやしている検見崎は勝浩に睨まれ、ちょっと肩をすくめて声を上げた。
「勝っちゃん! 焼けすぎ、ピーマン」
「っと、ナスもそろそろ、みなさん、お皿、ください~」
 まさか勝浩への告白を聞かれていたとは知らないから、美利は勝浩の横で嬉しそうに手を動かす。
「何だよ、いつのまにそこの二人、できちゃってんの?」
「えー、知らなかった、美利と勝浩くんって、そうなのぉ?」
 酒が入っているから、みんな勝手なことを言う。
「あの子が勝浩に告ってたって?」
 犬たちにおすそ分けをしながら、幸也はへらへらやってきた検見崎を掴まえて問いただした。
「そ。でも、美利ちゃんと勝っちゃん、いいセンいってると思わねぇ?」
「…フン…んなもん、わかるかよ」
 途端、幸也はムッとした顔をする。
「何だよ、その冷たい反応」
 検見崎の声が高かったので、何気なく勝浩が顔を上げると、幸也の視線とぶつかった。咄嗟に目をそらした幸也に、ドクン、と勝浩の心臓が軋む。
「幸也、顔が怒ってる~」
 ビールを手にやってきたひかりが、幸也の顔を見てわざわざ指摘した。
「勝浩くん、彼女いたんだね?」
「うるさいな、ほっとけよ」
 酔っ払ったひかりがゲラゲラ笑った。


back  next  top  Novels

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ