月で逢おうよ 6

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 当時の代表で、院に進んだ加藤も話にのったことで、賛同した面々が活動に向けて動き始めた。
 犬たちにはセラピー犬としての適性検査を受けさせようということになり、移動することに弱い猫たちは、それぞれの性格も把握しておかなくてはならない。
「うちは家族全員、動物狂いだからな」
 わはは、と笑う検見崎の家で犬たちの躾をしてくれている調教師に頼んでトレーニングの仕方を教わったり、検見崎家の動物の主治医に情報を提供してもらったりと、検見崎の人望かどうかは知らないが、ありがたくも協力をあおぐことができた。
図体は大きいくせに甘えん坊のビッグも二度目でめでたく検査をパスした。
 にわかづくりながら準備を進め、勝浩がアポをとってきた施設を月一で訪問し始めて現在に至る。
 学生の分際でベンツを乗り回す検見崎の家はかなり裕福らしいが、血統書のついているような犬や猫だけでなく、保健所からもらってきた犬も何匹かいるという。ラブはそのうちの一匹だ。
 夏休みの今日も、杉並区の老人ホームを訪問してきたところだが、参加希望者が多く、検見崎家からラブも借り出されたのだ。
 一瞬の土砂降りで、戸外にいた犬も人間もずぶぬれになった。タオルでからだを拭いてもらった犬たちは、各々お気に入りのスペースに気持ちよさそうに寝そべっている。
「じゃあ、我々も、解散しよっか。今日の当番さんの美利ちゃんと春くん、あとはよろしくってことで」
 垪和の言葉に、みんなが疲れた顔でうなずいた。
 


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